コーティングは洗わなくていい?(洗車ビジネス研究室・会員限定)
- 平井 新一
- 2020年10月27日
- 読了時間: 2分

猛暑が終わり、秋の風が心地よい季節になりましたね。
暑くもなく寒くもない秋は、洗車のおすすめシーズンなのですが、
お客様からこんな声が聞こえることはありませんか?
スタッフ:「洗車はいかがですか?」
お客様:「新車を購入したときにコーティングしたら洗わなくていいって言われたんです」
・・・ホントですか? という雰囲気のこの質問、もちろん答えは「ノー」です。
残念ながら、コーティング膜には汚れを分解する効果はありません。
コーティングしても車は普通に汚れます。なので洗車は必要です。
だからと言ってコーティングに意味がないわけではありません。
コーティング膜によって塗装表面の平滑性が向上し、撥水性能が向上するため付着した汚れを除去しやすい状態になり「洗うのが楽になる」のです。
コーティングは車の美しさを守るために必要なのです。
◎コーティング膜の役割とは?
そもそもコーティングとは、塗装を守るための膜を作る作業です。
これを私たちは「犠牲膜」と表現したりします。
塗装の代わりに、汚れを受け止めてくれるからです。
もちろんこの犠牲膜に付いた汚れは、洗車しないと取れません。
では、何故コーティングすると洗うのが楽になるんでしょうか?
それは、コーティングすると水弾きが向上するから。
そして、ツヤ、すべすべ感というような、ボディ表面の平滑性がアップするからです。
そうなると、頑固な汚れがそもそも付着しにくくなるので、
洗車する時にさっと洗えて助かるんですね。
そのためにもコーティングした車は、ガンガン洗って汚れを落としてほしいのです。
◎コーティングされた車を洗うときの注意点
ところで、コーティングされた車を洗うとき、ゴシゴシ擦るのはお勧めできません。
特に、研磨剤などが入った「水垢取り」や「鉄粉除去クリーナー」などの
刺激が強いクリーナーはできるたけ避けましょう。
コーティング膜剥がれてしまったり、劣化する恐れがあります。
できれば「中性」のソフトなカーシャンプーを選んでください。
洗うときも、コシのあるスポンジやウールのグローブなどで洗剤を泡立てて、
優しく撫でるように表面を擦っていきましょう。
手の力ではなく、泡で洗う、というイメージです。
頑張って洗おうとするとゴシゴシ力を入れてしまいますが、
これだとコーティング膜にダメージが入ってしまいます。
◎まとめ
コーティングされた車も洗車は必要です。
ただ、汚れが落ちやすいので気軽に洗車を楽しめるはず。
冬が来ると水を使いたくなくなってしまいますから、
いまのシーズンの洗車がお勧めです!
Comments