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執筆者の写真平井 新一

人手不足の切り札は、視点を変えた“働ける人改革”にあり!

  人手不足問題が深刻な自動車整備業界。この状況に対して、国土交通省がついに動き、「女性が働きやすい環境づくりに向けたガイドライン※」を策定したようです。そのニュースを目にしたときは、思わず「やっとか」と声に出してしまいました。弊社では、長年、取引き先のカーディーラー様からのご要望で新人整備士の方たちを対象に洗車やコーティングの研修をさせていただいています。「たかが洗車だろ?自分たちはメカニックだから関係ない」とダルそうにしているのはほとんど男性(もちろん、全員ではないですよ)で、女性整備士は逆に興味津々。明るくて勉強熱心が多くて、毎回きびきびと研修をこなして、いい意味で目立つのはいつも女性です。にも関わらず、新人の研修期間を終え、一年も経たないうちに辞めていく女性整備士が 多いのだとか。重いものを運べないなどの体力面や、男性中心につくられたトイレなど設備・環境問題などが、女性進出のハードルになっているようです。笑顔で洗車を学んでくれた作業着の彼女たちが、どんな気持ちで辞めていったのか…それを思うと、業界全体で真剣に考え、改善していくことが必要だと感じます。

 ちなみに弊社製品を取り扱っていただいている愛知県の某ガソリンスタンドでは、カーコーティングの販売トップは女性社員だと言います。彼女は給油で来店された女性客をターゲットに車内清掃と洗車をセットで売り込みます。特に子育てママの車は車内が子供たちのお菓子の食べかすなどで汚れているので、商談が成立しやすいそうです。曰く「男性にクルマの中を見られ、掃除されるのは嫌だけど、同じ女性の私なら安心して任せてくれるんですよ」と話のこと。また、「クルマの内側が綺麗になると外側も気になるんですよね〜」と、車内清掃後に話すだけで、かなりの確率でカーコーティングの受注につながるのだとか。

 なるほど。女性が活躍できる現場をつくることは、女性客獲得に有効な戦略になるようです。また女性だけで はなく、シニアが活躍できる場も併せてつくっていくことも大切。従来の若い男性中心に設計された作業環境を見直し、“働ける人改革”を進めていくことが急務なのです。キーワードは“働く人に優しく”。「重い」を「軽い」に、「キツい」を「ラク」に、「寒い」を「暖か」に、などなど、新しい視点で現場を見直し、できるところから改善を進めてみてはいかがでしょうか。 


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